住友不動産の基礎の標準仕様
住友不動産には工法がいろいろあるんですが、「ウッドパネルセンチュリー」以外は基礎の仕様は同じようです。
「ウッドパネルセンチュリー」以外の工法の基礎の標準仕様はこんな感じです。
仕様 | ベタ基礎 |
グランド基礎高さ | GL+430mm |
立ち上がり幅 | 150mm |
フーチング地耐力 | 30.0kN/㎡ |
束 | 鋼製束330タイプ |
通気パッキン | 基礎パッキンロング |
外周部仕上げ | モルタル刷毛引き |
床下仕上げ | 防湿フイルム0.1mm(JIS A6930) コンクリート150mm |
ウッドパネル工法の基礎の断面図が用語の理解に役立ちそうなので、参考に掲載しておきます。
住友不動産公式ウェブサイトより引用
それでは、気になるものを一つずつ見ていきたいと思います。
グランド基礎高さ
我が家は大き目の川がわりと近くにあり、万が一の時に浸水被害にあう可能性がある地域にあります。そのため、基礎の高さは少し気になっていました。
住友不動産の仕様はGL(地盤面の高さ)から430mmです。正直、特別高くもないし低くもないです。普通です。
立ち上がり幅
建築基準法だと120mm以上と決められています。
住友不動産の標準仕様は150mmです。とても普通です。建売住宅とかでもわりと150mmです。
フーチング地耐力
フーチング地耐力って何のことでしょう。ぶっちゃけ未だに分かりません。
フーチングって、基礎の下にあって基礎の幅より大きい部分で、ベタ基礎には存在しないと思うんですよ。
コンクリート強度のことかなと思いましたが、30.0kN/㎡=0.03N/m㎡ですので、それにしては小さすぎます。機会があったら、監督に聞いてみます。
鋼製束
鋼製束という、床を支える棒です。床がきしんだ際に調整したりするそうです。昔は木でできていて、シロアリが食べちゃったりしたそうです。現代に生まれて良かった!
メーカー | 商品名 | 最大荷重 (平均) |
BXカネシン株式会社(株) | プロウェーブ鋼製束・ⅡPZ-PW330P-Ⅱ | 26.91kN |
通気パッキン
昔は、基礎に横から穴が開いていて、それで換気していたそうですが(床下換気工法)、今のおうちは基礎パッキンというもので換気が行われているとのこと(基礎パッキン工法)。
住友不動産も基礎パッキン工法が使われています。基礎のすぐ上のところにキソパッキンが置かれていて、キソパッキンの穴から換気されています。
これまでの一般的な住宅では、床下の換気のため基礎に開口部を設けていましたが、住友不動産では建物と土台の連結部分に基礎パッキンを採用。従来の床下換気口に比べ1.5倍から2倍の換気量を実現しています。また、基礎に開口部をとらないので、断面欠損による基礎強度の低下も抑えています。
住友不動産HPより引用(https://www.j-urban.jp/technology/safety.php)
これも、他メーカーも当たり前にやっているので、特別な仕様ではなさそうです。(今でも、基礎に穴を開けて換気するハウスメーカーもあるんでしょうか…?)
厳密にはバスルームまわりは「気密パッキン」、そうでないところは「キソパッキン」が使われているみたいです。
それぞれ、以下の製品が使われていました。
メーカー | 商品名 | サイズ |
城東テクノ(株) | 気密パッキンロング KPK-N105 | 105×908×20mm |
城東テクノ(株) | モルタル止付キソパッキンロングKP-L102MS35 | 137×911×20mm |
高耐久基礎オプション追加費用について
さて、基礎につけられるオプションに、「高耐久基礎」というものがあります。基礎の立ち上がり幅が15cm→18cmになるオプションです。「ウッドパネルセンチュリー」というプランを選択した方は標準仕様です。
オプション費用は35坪のウッドパネル工法の我が家では82,000円(税抜)でした。
コンクリートはもともとアルカリ性(pH12~13くらい)なんですが、表面から徐々に中性化していきます。最終的にコンクリートの中の鉄筋周辺が中性化されてしまうと鉄筋が錆び、コンクリートが崩壊する原因となります。シンプルに、コンクリートは厚ければ厚いほど中性化が遅らせられるので良いんじゃないかとわたしは考えています。
もちろん、基礎の施工の出来による部分も大きいと思うんですが、これは施主側はどうしようもないことですね。
余談ですが、監督曰く、すぐコンクリートが固まるので高耐久基礎は施工が大変とのことです。
まとめ
住友不動産の基礎の標準仕様は、意外といい感じではないかと思います。ベタ基礎が標準仕様ですし、立ち上がり幅が気になるようであればアップグレードすることもできます。